大切な身内や親族と悲しいお別れをし、
喪に服しますので年賀状のご挨拶はご遠慮させていただきます
との意味を込めて喪中はがきを出しますが、喪に服す期間というのは
1親等で12~13ヵ月、1~2親等で3~6ヵ月2親等で1~3カ月間です。
となると、最大期間であれば年を越しても喪に服している事になります。
1親等だと自分の両親や兄弟に当たりますので、
大切な身内の居ない日々はやはり寂しいものです。
そんな新年に喪中はがきを出したはずの人から年賀状が届いたら、
どうすれば良いのでしょうか?
喪に服している期間は例え年が明けても年賀状を出してはいけません。
そんな時は寒中見舞いでお返事を出しましょう。
喪中の時の年賀状の返事はどうする?
まず、返事として使えるのが「寒中見舞い」です。
寒中見舞いの意味としては色々ありますが、
相手を気遣う手紙の事を指します。
そして寒中見舞いが出せる期間は1/7~2/4の間です。
1/7まではまだ松の内といってお正月期間なので、
この間に寒中見舞いを出すのは早すぎます。
逆に2/4を過ぎると立春になるため寒中見舞いにはせず「余寒見舞い」になりますので、
投函日は6~7日にすると良いですね。
寒中見舞いにはこれといったマナーがありません。
というより、時代と共に少しずつ変わってきています。
先ほど書きましたが寒中見舞いというのは相手を気遣う手紙ですので、
状況に応じた文面にする必要があることと
出したからと言って失礼には当たらないという事です。
ですが、喪中側は新年のご挨拶が出来ませんが、
相手側には年賀状を差し控える必要がない事は忘れてはいけません。
とはいえ、新年を祝うカラフルで楽しそうな年賀状が届くと
更に寂しく感じてしまいますね。
私もそうですが、喪中はがきを受取った時にとても親しい人ではない限り、
その人から見て何親等の方が亡くなられたのかを
確認・記憶がなかなか出来ません。
なので、喪に服している期間なのか分からなくなって
年賀状を出す事を止めてみたり、
いつ亡くなられたのか喪中はがきを保管してなくて
把握出来ずうっかり年賀状を出してしまったという失敗もあります。
そんな時も、寒中見舞いにて非礼を詫びる事も出来るのです。
上司への寒中見舞いの文例
喪中はがきを出したのに上司や先輩から年賀状が届いた場合、
寒中見舞いにて返事を出しましょう。
年賀状のマナーと同様に句読点をつけず一行一行を短文にするようにしましょう。
もし、長文になる時は改行をして読みやすくします。
手書きで出せば気持ちもこもりますが、
自信がない方は印刷でも失礼には当たりませんのでご安心ください。
上司だけではなく、恩師や目上の人に対するオススメ文例です。
皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
ご丁寧な年賀状をお送り頂きましてありがとうございました
実は昨年、私どもの○○が亡くなり新年のご挨拶を控えさせて頂きました
本来であればこちらから欠礼のお知らせを差し上げるべきところ
行き届かずに大変失礼いたしました
本年もどうぞ変わらぬご厚誼の程宜しくお願い申し上げます。
部下への寒中見舞いの文例
部下もしくは同僚、友達に対するおススメ文例をご紹介します。
こちらは、部下や同僚だけではなく取引先の担当者にも出す事が出来ます。
ビジネスの場合、故人の名前を入れるか入れないかは個人の判断になります。
寒さ厳しい日々が続いておりますがお変わりありませんでしょうか
喪中につき年始のご挨拶を差し控えさせていただき大変失礼いたしました
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます
さいごに
寒中見舞いに限らず年賀状もそうですが、
季節の行事であるものというのは期間があります。
寒中見舞いを出すこと自体は失礼には当たりませんが、
期間を過ぎてしまったり早すぎたりするのは
マナー違反と受け取られてしまう事があるので注意をしましょう。
最近ではとても親しい友人にはSNSで喪中である事を伝える事があるそうです。
年賀状もSNSで送られる時代なので、
そういった方法もあるのかとは思いますが会社の上司や先輩といった
ビジネスの関係にはSNSで知らせる事は避けるべきですね。
とはいえ、喪中はがきを全ての人に出すわけにも行きませんので
喪中だと知らずに「元気にしているかな?」と
年賀状を送ってくれる人も居ます。
喪中だからと年賀状を無視せず、
寒中見舞いでお返事を出せば更なる人の輪が繋がりそうですよね。
関連記事とスポンサードリンク
コメント