子供の好き嫌いには本当に頭を悩ませますよね。
何をやっても頑なに「嫌い」「イヤ」と言って一口も食べてくれません。
頑張って作ったのに一口も食べてもらえないと
ママの心はポッキリ折れちゃいます・・・
そして、ついつい怒ってしまいますよね・・・
時々、子どもが好き嫌いをするのは
親が甘やかしているからと言われたりしませんか?
甘やかしているつもりはないけれど、食べないんだもん!!
と反論したくもなりますよね。
そうかと思えば、保育士さんや栄養士さんに
「食事は楽しくしないと食べる事が嫌いになってしまう」と
言われませんでしたか?
私も言われて、食事時は常に笑顔でいようと、
作ったご飯に「イヤ」と言われても耐えていましたがやはり
食べてもらえないと笑顔も次第に消えてしまいます。
私自身、子供の頃から好き嫌いは豊富だったので
我が子が好き嫌いをすると仕方がないのかと
諦めそうになりますが、ここで諦めてはいけないんです!!
将来引き起こす病気や将来の子どもの性格形成に
好き嫌いはとても関係が深い事が証明されているんです。
子供の好き嫌いは遺伝なの?
赤ちゃんがミルクや母乳から
初めて離乳食に挑戦する事は「恐怖と不安」なんです。
それと同様で離乳食が中期に入ると
ある程度の食べ物を口にするようになりますよね。
すると、食べた物でお腹が痛くなって嫌いな病院に行ったり、
嫌いな薬を飲んだりと子どもにとって嫌な思いをしたとします。
そうなると、子どもは2度とその食べ物を食べたくないと思ってしまいます。
これを「味覚嫌悪学習」と言います。
例えばサンドウィッチを食べたら、
卵もしくはマヨネーズに中ってしまって腹痛や嘔吐をし
苦しんだりすると当分の間サンドウィッチが
苦手になってしまいますよね。
赤ちゃんや子どももこれと同じ事なのです。
逆に、美味しくて気に入ったり、
満足感を得られた食べ物は大好きになります。
これを「味覚嗜好学習」と言います。
そして「ばっかり食べ」になり、
好きな物しか食べなくなってしまうんですね。
これらは、家庭での食事からくる環境が主な要因になるので
「環境的要素」と言います。
そして気になる遺伝かどうか?
エネルギー源の甘味、ミネラルの塩味、腐った物や未熟な酸味、
毒を連想する苦味、タンパク質源のうま味の5味がありますが、
甘味、塩味、うま味は生きていくうえで必要な栄養素であると同時に、
自然とその味や食べ物を好むようになります。
ですが、酸味と苦みは生存本能が働き本能で嫌いになるんです。
また、5味は舌にある「味蕾」で感じますが、
赤ちゃんや子どもは大人の2倍以上の知覚能力があるので、
私達から見れば何ともない味を子どもは敏感に感じ取ってしまいます。
そして、感受性が強いと本能的な防衛本能が強いので
僅かな苦味や酸味をキャッチしてしまいます。
よく、ハンバーグの中に子どもの嫌いなピーマンを
みじん切り以下の細かさに切って混ぜたのに気づかれた!!
という話を聞きますよね?
これは、子どもの味蕾が敏感に感じ取った証拠なんです。
つまり、小手先で子供に嫌いな物を食べさせる事は無理なんですね。
子供が好き嫌いあるのは親のせい?
人の舌にある「味蕾」という機能は、
ママが妊娠3カ月に入った胎児の頃から機能すると言われています。
つまり、ママのお腹の中にいる時から
ママの食事を通して色んな食べ物に触れあっているという訳です。
ですが、妊娠3カ月といえば「つわり」の真っ最中ですよね。
ママが色々食べなくてはと積極的に食事をしたくても、
つわりだとそうはいきません。
なので、ママが無理をしない程度で
食べられる物を色々食べる程度で良いと思います。
つわりが落ち着いたら、季節の旬の食べ物や食材本来の味を楽しんだりして
お腹の赤ちゃんと一緒に味覚を楽しみしょう。
「どうせ食べないから」と献立から子供の嫌いな食べ物を
外しがちになりませんか?
ママとしては頑張って作ったのに食べてもらえないんですから、
作りたくもなくなってしまいます!!
でも、ここで親が諦めると子供は嫌いな食べ物が
嫌いなままになってしまいます。
苦手な食べ物でも、目にする機会を増やす事で
「嫌い度」が徐々に薄まって”慣れ”てきます。
そして、何かのきっかけで好きになる事もあります。
離乳食も中期に入ると、
食べない子と食べる子の差が出てきますよね。
そんな時に支援センター等で同じ月齢の子どもと一緒にご飯を食べると、
きちんと食べた!なんてことありませんでしたか?
これと同じ事で、例えばお肉が嫌いだとします。
お友達にお肉が大好きな子が居たら一緒に食事をするんです。
すると、お肉が好きな子どもは美味しそうに食べますよね。
それを見て、美味しいのかな?と興味を示して食べるようになるんです。
ただ、これは時間がかかるし、効果が出ない事も十分に考えられます。
私の子どもがまさに効果が出なかった良い例で、
お肉が嫌いな我が子の為にママ友親子に協力をしてもらいましたが
お友達と一緒に食べてもお肉だけは食べませんでした(涙)
子供の味覚に合わせて色々試すのも楽しいですが、
私は大人も食べていて満足出来る調理法に変えて
子供が色んな味に触れるようにしています。
何が突然好きになるか分からないので、
大人が食べたい物を基準にして作るように変えました。
すると、少しずつですが色々食べるようにはなってきました。
どうしても両親が好き嫌いが多いと、
両親の食の好みが食卓に反映されたり
両親の「ピーマン嫌いなんだよな」「しいたけって食感が悪いよね」
といった何気ない会話から子供も影響を受けて
好き嫌いが多くなる傾向にあります。
逆に両親が好き嫌いがなく何でも美味しく食べると
子供も胎児の頃から色んな食べ物に触れているので、
好き嫌いが少ない傾向にあるようです。
子供がある程度大きくなってきたら、
一緒に嫌いな食べ物を育てて収穫してみるのも良いですよね。
くれぐれも、「身体にいいんだよ!」
「健康になるから食べなさい!」は言わない様にしましょうね。
身体に良いとか、健康に良いというのは
大人なら理解し納得しますが子供には健康<嫌いです。
そして、無理やり食べさせたり罰を与える(躾と称して)のは、
もっと子供が嫌いになってしまって悪循環になってしまいます。
何よりも食事自体が嫌いになりかねませんので、
決して罰を与えたり怒鳴ったりするのは止めましょう!!
子供に好き嫌いがあるとどんな影響があるの?
乳児の頃の好き嫌いは本能的な働きもあって多少は仕方がありませんが、
8歳~9歳までに味覚が確定されるのでそれまでに
ある程度のトレーニングは必要になります。
好き嫌いが激しいと「わがまま」と言われます。
これは、好き嫌いを口にしている事ではなく
「苦手・嫌いな事は受け入れなくて良い」と
子どもが思って対応している事が原因なんです。
つまり、好き嫌いのトレーニングをしていないと
将来学校や仕事などで苦手や嫌いと判断した事に対して
向き合わなくなるという影響が出るんです。
そして、好き嫌いが多いまま成長すると
人の好き嫌いや悪口を言ってしまう傾向にあります。
逆に好き嫌いが少ないと
誰とでも仲良く接する事が出来るという検証結果が出ています。
身体的にも、好き嫌いが多いと必要な栄養素が
バランス良く摂取出来ないので慢性便秘になる子どもが多いです。
また好き嫌いが原因で亜鉛不足に陥ると、
最近頻繁に聞くようになった「味覚障害」になってしまいます。
それだけではありません、糖尿病や高脂血症、
肥満といった生活習慣病を将来発症してしまうリスクが
非常に高くなってしまいます。
特に肥満は心臓にも負担をかけてしまいます。
子供の小さな心臓に負担がかかれば様々な病気を発症してしまいます!
我が子を守る為にも好き嫌いを減らすトレーニングを
気長に行う必要があるんです!!
さいごに
私は食事で嫌いな食べ物と好きな食べ物が両方出た時、
好きな食べ物だけを食べて嫌いな食べ物はそっとお皿に隅っこに寄せて
両親がテレビの方を見ている隙にご馳走様でした!!
と食卓から逃げていた記憶があります。
ですが、同じ様に好き嫌いのあった姉は
嫌いな食べ物を最初に頑張って食べて
最後に好きな食べ物を笑顔で食べていました。
なので、小学校に入学してからも
給食時間が苦痛で苦痛で仕方がありませんでした。
「残さず食べましょう!」なんていう習慣目標が掲げられた時には、
周りはお昼休憩でグラウンドに遊びに行っていたリ、
掃除の時間になり机を移動している中、
一人泣きながら給食を食べていました・・・・
姉のように嫌いな食べ物でも頑張って食べるという
根性があればと思います。
両親を責めるわけではありませんが、
やはり下の子なので甘やかされていた部分があったのでしょう。
私も母になり子どもが産まれ、せめて幼稚園に入るまでには
お肉が食べられるようになってくれたら・・・
と思い食卓にお肉が何らかの形で出るようにしています。
まだまだ好き嫌いと対峙し始めたばかりなので、
効果が出るのはいつになるか分かりませんが
レパートリーが増えるというメリットがあるので
楽しんで向き合ってみようと思っています。
出産を控えているプレママさん、
つわりが落ち着いたら食事内容が偏らない様に気を付けてみてくださいね。
そして、好き嫌いを諦めようとしているパパ、ママ。
まだ諦めないで!
食べないかもしれないけれど、負けずに色んな料理法で
チャンスを子供が掴めるようにしてあげてくださいね!
一緒に頑張りましょうね!!
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