春になると気象庁や天気予報で
「黄砂」と並んで注意報が出るのが「PM2.5」です。
よく中国の大気汚染映像で人々がマスクとメガネをして街中を歩いていたリ、
空気もグレーっぽくて視界も悪く
明らかに健康に害がありそうな光景を見ます。
黄砂は大気中にある時は視界がなんとなく黄色っぽい上に、
車や洗濯物に付着すると分かりますが
PM2.5は目では確認出来ない程とても小さい微粒子です。
今年に入り私の住む広島県では既に
福山市で基準値に達するPM2.5を確認されています。
西日本から九州地方は特に深刻な問題になりつつあるそんな
大気汚染物質PM2.5から赤ちゃんを守る為には
どういった事をすればいいのかご紹介します。
PM2.5赤ちゃんへの影響は?
PM2.5は直径2.5マイクロメートル以下の微粒子
と言っても想像し難いですよね。
髪の毛が70マイクロメートル、
スギ花粉が30マイクロメートル、
黄砂が4~7マイクロメートルなので、
黄砂よりも更に小さいのです。
そして、微粒子なのでエアコンの換気口や
玄関の開け閉めなどで家の中にも容易に侵入しやすいので、
対策を全くしていない室内は外とさほど濃度が変化しません。
なので、赤ちゃんやお年寄りがPM2.5の微粒子を吸い込むと
気管や肺胞へ吸収される事があり、
気管支炎、喘息、最悪肺がんの可能性も出てしまいます。
その際花粉症によく似た、目の痒みや充血、
くしゃみ・鼻水といった症状が現れます。
そして喉に刺激が与えられると痛みを伴い、
咳が続き気管支炎を併発する事もあります。
特に乳幼児は小児喘息の原因にも繋がってしまいます。
PM2.5の分布予測は
環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」や
日本気象協会「tenki.jp PM2.5分布予測」で
お住まいの地域の予測を確認する事が出来ます。
環境省では基準値を1日平均値35μg/m3以下と定めているので、
基準値を超えると予測されている日は
赤ちゃんを連れて外出する事は控えるようにしましょう。
PM2.5赤ちゃんの外出対策は?
PM2.5の予報が出いている日の外出は最低限にする必要があります。
とは言っても、どうしても外出しなくてはいけない用事もありますよね。
出来れば、週間予報で黄砂やPM2.5を確認して
事前に外出しないで済むように前もって行動するようにしましょう。
幼稚園や保育園などでは、
黄砂やPM2.5が多く飛んでいる時は外遊びや散歩が中止されています。
赤ちゃんも同様にお散歩は可能な限り控えるようにしましょう。
基準値とまではいかないけれど、それなりにPM2.5や黄砂が飛んでいる時は
対面式に出来るベビーカーは対面にし、風などでPM2.5の直撃を避けます。
そして、必ず透明なレインカバーをしましょう。
レインカバーには空気穴がある為完全に防止する事が出来ませんが、
マスクをする事が出来ない赤ちゃんがダイレクトに吸い込む事は
防止する事が出来ます。
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また、レインカバーをする事で帰宅後赤ちゃんの服を
着替えさせるという手間も省く事ができます。
とは言え、2~4月は外に赤ちゃんを連れて行かない!
と神経質になる必要はありません。
出来る範囲の対策をしておけば、良いと思います。
ただ、ママやパパは外出先から帰ったら手洗いうがいと一緒に
是非「洗顔」をして、顔についたPM2.5や黄砂を洗い流しておいてくださいね。
赤ちゃんに頬を当てて「すりすり」した時に
赤ちゃんに付着し吸ってまったら大変です!
洗顔なんていちいち出来ない!!という人は、
デオドラントシートなどで顔を拭くのも効果がありますよ。
私は外出先から帰ると、赤ちゃんの顔、
手をウェットシートで拭くようにしています。
すると、黄砂が酷い時はウェットシートがわずかですが汚れているので
恐らくPM2.5も付着しているんだろうと思います。
PM2.5赤ちゃんの洗濯物対策はどうする?
一番困るのが洗濯物ですよね。
PM2.5や黄砂の濃度が高い日には外に干さず、
部屋干しもしくは乾燥機を使いましょう。
乾燥機を持っていないという私の様な人は
部屋干しをしている部屋に除湿器を置くと
部屋干しならではの生乾きの嫌な臭いが発生しにくくなり、
カラッと乾きますよ!
私の家では大容量の除湿器はないので、
除湿シートをパンツハンガーにかけて洗濯物の間に等間隔でかけてから
除湿器をかけるようにしています。
最近の洗濯洗剤は部屋干しをしてもニオイが気にならないどころか
良い香りがするものが増えてきたので、
洗濯物がカビ臭いという声はあまり聞かなくなりました。
間違って外に干してしまった場合は、
衣類を叩いてもPM2.5は繊維の奥深くに入り込んでいる為叩いても取れにくいので、
再度洗濯するようにしましょう。
勿論、洗濯を室内干しにしても対策を出来る範囲でしたかと言うとまだ不十分です。
そうです、掃除です!
超微粒子ですから一般的な掃除機のフィルターではすり抜けてしまいます。
HEPAフィルターをご存知でしょうか?
0.3µmの粒子を99%捕まえちゃうというスゴイフィルターです。
このHEPAフィルターが装備されている掃除機は
主にサイクロン掃除機に多く見られます。
簡単に掃除機を買い替えられない場合、一番効果的なのは水拭き掃除です!
雑巾がけする時間がない、又はそんな事はしたくないというママは
クイックルワイパーにウェットシートを付けて床面を掃除すると良いですよ。
これなら赤ちゃんをおんぶや抱っこしながら水拭き掃除が可能です!
そして、水拭き掃除は濃度が高い日と翌日にだけして、
濃度が低い日は通常の掃除でも良いと思います。
あまり毎日毎日水拭き掃除をするのはストレスに繋がるし、長続きしません。
私は赤ちゃんが過ごす時間の長い部屋と寝室だけしか水拭き掃除はしていません(汗)
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さいごに
子どもが産まれるまではPM2.5を
あまり気にしていなかった人も多いのではないでしょうか?
私自身も子どもが産まれるまでは黄砂の濃度が高い日しか気にしていませんでした。
子どもが産まれ、ママ同士の繋がりが出てきて初めて
PM2.5の対策を知るようになりました。
私の周りのママの大半の人が花粉症対策と同じ事をしていました。
やはり目に見えない超微粒子ですので、
完全に吸い込む事を防ぐことは出来ません。
ちょっとの手間で少しでも吸い込む量が減るのなら、
やって損はないかと思います。
レインカバーもお値段がピンキリですので、
使い勝手の良いタイプを選んでください。
2年前の春、我が家ではクイックルワイパーの本数が増えました(笑)
一階と二階それぞれにクイックルワイパーを置いて、
気になった時に水拭き出来るようにしました。
高性能なフィルター付き掃除機を買うよりお財布に優しかったので!
そして、是非「そらまめ君」などの分布予測は週間でチェックしてくださいね!!
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