風邪じゃないかもしれないと感じた時、
ネットで調べると「髄膜炎」という言葉が出てくると思います。
髄膜炎は高熱、頭痛、嘔吐、頂部硬直といった症状が現れます。
高熱と嘔吐は他の病気と同じような症状ですが、
頭痛は通常起こる頭痛と髄膜炎では痛くなる所が違っています。
なので、頭痛で髄膜炎が疑われるかどうかをチェックする事は可能です。
風邪と髄膜炎の見分け方をご紹介しましょう。
髄膜炎はどこが痛い?
髄膜炎の症状の一つである「頭痛」ですが、
髄膜炎を発症していると頭全体が痛くなります。
例えば、後頭部中心の左右両方が痛い場合は「緊張型頭痛」
前頭部中心の左右両方が痛い場合は「副鼻腔炎」の疑い、
そして左右どちらか片方だけなら「片頭痛」もしくは「群発頭痛」の可能性があります。
片頭痛の特徴は特定の時間帯、例えば必ず夕方の時間帯だったり、
雨の日だけに頭痛が起き、数時間程度で治まりますが、
髄膜炎の場合は徐々に痛みが増してきます。
また、突然の激痛の場合はくも膜下出血が疑われます。
このように頭痛一つでも痛みを感じる部分で髄膜炎かそれ以外かをチェックする事は可能です。
そもそも髄膜とは脳を覆っている膜で、
この膜が炎症を起こすので頭全体が痛いと感じます。
そして、何故髄膜に細菌やウイルスが感染するのかというと、
ほとんどの場合が風邪と同じで飛沫感染なんです。
元気で免疫力も落ちていなければ、風邪を引かないのと同じで髄膜炎も発症する事はありません。
ですが、抵抗力や免疫力が落ちているとウイルスを身体から排除出来ず、髄膜に移動して増殖してしまいます。
増殖すると、今度は白血球が細菌やウイルスを退治する為に脳髄膜に結集し、
直接攻撃を開始する事で炎症が広がってしまうんです。
(退治してくれるのはありがたいけれど、よそでやれ!と言いたい所ですね)
髄膜炎の見分け方は?
症状が軽いとちょっと厄介な風邪かな?といった感じなので、
髄膜炎を疑う事は少ないかと思います。
先ほど書いたように決定的に違うのは頭痛を感じている部分です。
また嘔吐まではいかなくても吐き気があったり、熱が全然下がらない
又は解熱剤を飲んでも薬の効果が切れたら再び熱が上がってくるなら
普通の風邪ではないと気づくでしょう。
私の旦那はまさに解熱剤が全く効かず、
安静にしていたくても寝る体力と気力すらない状態でした。
また頭痛が酷かったので、いっそ気を失えたら休めるのにと言っていました。
ただ、髄膜炎もその他の病気も個人差があるので必ずしもこのパターンは髄膜炎だ!
という決定づける事は出来ません。
やはり、病院で髄液検査やCT、MRIといった検査を受けて
診断を確定してもらう方が安心ですし、
「風邪」と診断されても納得できない症状がある場合は、
違う病院での診察を受けてみる方が良いでしょう。
他にも仰向けに寝た状態で首を少し起こして
胸のあたりを見る事が出来るかどうかというチェックもあります。
これが「頂部硬直」チェックです。
ただ、初期症状だと分からない事があるので必ずしも判断出来る訳ではありません。
髄膜炎だったらお風呂に入っていいの?
髄膜炎だと診断されたけれど軽症で済み、
自宅療養になった場合でも医師に相談した上でお風呂に入りましょう。
何故なら、髄膜炎は髄膜が炎症を起こしている状態なので、
お風呂に入れば多少なりとも脳圧を上げてしまいます。
シャワーなら大丈夫かと思うかもしれませんが、
出来れば体を拭く程度にしておいた方が良いですよ。
高熱が続いていたり、頭痛薬がほとんど効果がない、
嘔吐、食欲不振などの症状だとほとんどの場合が入院になるんですが、
入院中も当然ながらお風呂はNGです。
自立歩行すら許されず、車椅子で移動するように言う病院もあるそうです。
(旦那は2回髄膜炎で入院して、2回とも車椅子でした)
何よりも、お風呂に入る体力も気力も恐らくは残っていないかと思います(涙)
さいごに
子供を産むと、肺炎球菌やHibの予防接種があり
予防接種を受ける意味を医師から説明を受けるので
何となく髄膜炎は子供が罹りやすいのかと思っていましたが、
老若男女問わず誰でも発症する可能性がある病気なんです。
ですが、あまり髄膜炎はメジャーではないんですよね。
ただ、頭痛一つでも風邪かどうかの違いが分かるので見分け方を知っていて損はありません。
色々調べていると、不安になる事が沢山書かれていますが、
あくまでも平均的な症状の紹介なので個人差はあります。
髄膜炎だ!!と自己チェックで思っていたら普通の風邪だった
なんて逆のパターンもよくあるので、
やはり医師に相談するのが一番精神的にも安心出来ますし、
早期発見・早期治療に繋がりますよ。
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