害虫の代表格「マダニ」は名前は分かっていても実物を見た事ないし、噛まれたらどうなるのかを知っている犬の飼い主初心者さんは多くはないでしょう。
実際に犬を長年飼っていても、マダニにとは縁のない生活をしていればどれぐらい危険なのか分かりませんし、マダニが犬を噛んでいる事すら見抜けない事も多いです。
そこで、もしもマダニがあなたの愛犬を噛んでしまっていたらどうすれば良いのかをお話ししたいと思います!
マダニに犬が噛まれたらどうすればいいの?症状はどう出るの?
マダニが一度噛むと、そう簡単には離れません!
無理に引き抜こうとすると、マダニはクチバシ部分を残してしまうため噛まれている時よりも悪条件になってしまいます。
まず、マダニに犬が噛まれていないかをチェックするにはやはり散歩から帰ったらクシを使ってブラッシングをしてあげます。
ブラシが引っかかる部分があれば、毛を分けながらチェックをしましょう。
そしてもしも大きさが3~4ミリ程度の茶色い豆みたいなのが引っ付いていて、簡単に取れなかったらそれは「マダニ」の可能性が非常に高い!!
マダニが犬を噛むとどうなるのか?
代表的な症状としては「貧血」「アレルギー性皮膚炎」「ダニ麻痺症」ですが、ダニが噛んで最初の2日ぐらいは吸血速度もゆっくりなのでこれらの症状は出にくいんです。
3日目ぐらいから、吸血の速度が一気に速くなると症状が現れ始めます。
なんといっても吸血量がハンパない!!
一回に5mlも吸血するので、もしも複数のマダニに噛まれてしまったら超小型犬クラスならあっという間に貧血を起こしてしまいます!!
そしてダニは吸血時に自分の唾液も大量に送り込んできます。
このダニの唾液の中に毒性があり、色んな病気を併発する恐れがあるんです!!
そして毒性のある唾液によって強い痒みを感じるので、もの凄い勢いで掻きはじめます!
場合によっては神経障害を引き起こす事もあるので、ダニは本当に危険です。
何よりも一度マダニに噛まれると、およそ半月は血を吸われ続けます。
犬から吸い取った血はマダニの体内で病原体が増殖します。
もし体内に他の犬の血が入った状態でマダニに噛まれるとこの病原体が一気に犬の体内に入ってきてしまい感染します。
とにかくマダニは危険なのでマダニがいそうな場所「公園(草むらがあるような場所)」「河川敷」「あぜ道」「山の中」は散歩に選ばない事と、定期的(月に1度)投薬をするなどの対策は必須と言えます。
マダニ感染症は犬から人へ移るの?
マダニは犬などの動物を好んで吸血しますが、人を噛んだりしないかというとそういう訳ではありません。
犬がマダニに噛まれた時と同じように私達の皮膚も、マダニに噛まれると大きく腫れあがります!!
そして、マダニ感染症になった犬から人に感染した例が報告されているのですが、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」これは人が何よりも一番に注意しなくてはいけません!
症状は発熱、嘔吐だけではなく血尿に血が混じったり、慢性的な下痢で致死率が10~30%と決して低くはないので、油断はできません!
「マダニ=歩く病原体」と思っていた方が良いでしょう。
どうしても家の周りにマダニが好む草むらや山ばかりで、危険な散歩コースばかりという人は、散歩の時は長袖と長ズボンで肌の露出を抑えましょう!
犬についたマダニの取り方はアルコール、酢、専用器具どれが良いの?
では犬がマダニに噛まれているのを見つけた時はどうすれば良いのか?
危険な生物が愛犬を噛んでいるなら、一刻も早く取ってあげたいのが飼い主の気持ちですよね。
でも、無理やりマダニを引き抜こうとすると手に力が入っているためマダニを潰してしまう事もあります。
潰してしまえば、マダニの体内にある卵や病原体が飛び散る事になりますし、無理やり引き抜こうとするとマダニの口(口器)だけが皮膚の中に取り残されてしまって、化膿などの原因になってしまいます。
まずは動物病院が開いていれば、何もせず獣医師に取り除いてもらう方が安心・安全です。
ですが、夏の猛暑日は散歩が夜になる事もありマダニに気づいた時には既に動物病院が閉まっている時間な事も多いでしょう。
そんな時の為に専用器具を通販などで購入しておくと良いでしょう。
ダニのクチバシは刺すのは簡単でも、引っ張るとすっごい抵抗があり簡単には抜けないようになっているんです。
そこで専用の器具を使ってクルクルと回しながら引き抜くと、面白いぐらい簡単に抜けるんです!
ちなみに「Tick Twister」や「マダニリムーバー」があると簡単です♪
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ティックツイスターTick Twister犬猫・人用マダニ取りネコポス8個まで対応可 |
ダニを触りたくないし、小さいからとピンセットで取りたくなりますが、ハッキリ言って危険なので絶対にピンセットで取るのは止めましょう!!
犬の為にも是非そんな選択肢は選ばないでください!!!!
ネットにはお酢やエタノールが効果があるとよく書いてありますが、私が愛犬のかかりつけの獣医師に以前教えてもらったのは消毒用のアルコール(エタノール)を使う方法。
女性なら大半の人が愛用しているコットンにアルコールを湿らせます。
そして、コットンをマダニの上に被せて数分待ちます。
お手入れ用のクシかあればダニ用のクシで下から上に持ち上げるように動かします。
アルコールで呼吸困難になっていれば、マダニは噛むのを止めているのでクシの間に引っかかって取れると思います。
もし取れていないようだったら、もう一度アルコールを湿らせて同じことを繰り返します。
それでもダメな時は、無理をせずに翌日動物病院に行くか夜間救急を利用する方が良いそうです。
さいごに
とにかくマダニは早期発見・早期除去が一番です!!
私も愛犬に噛みついたマダニを見つけたのは、散歩から帰ってからのブラッシングと過度なスキンシップにより後頭部にマダニがいるのを発見しました!
この時は、専用器具もアルコールもなかったので直ぐに動物病院へ急行!!
なんと、10秒ぐらいでポイって簡単に先生が取ってくれました!!(しかも無料だった♪)
その時から我が家では毎月「フロントライン」を投薬(といっても、首輪の辺りに垂らすだけだけど…)して、マダニやノミ予防を行っています!
おかげで、マダニに噛まれたのは1回のみ!
1度大量のノミが愛犬の股にいたんですが、フロントラインを降りかけてみたら見事に全部息絶えて股から居なくなりました!!
愛犬が日々健やかに過ごせるためにも、飼い主としては正しい方法と知識を身に付けなくてはいけませんね。
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