散歩後の犬の足にニョロニョロが！？毒はある？食べたらどうなるの？ | 分からないこと！みんなで調べれば怖くない！！

家の近くの川辺で愛犬との散歩を楽しみ家に帰ると、何だろう？うにょーんうにょーんとゆっくり這う黒い虫…
一瞬脳内フリーズ!!その後、一気にパニックです!!

何このニョロニョロ?!待って待って、ミミズ…にしては細い？ヘビにしては…何かが違うような？まさかのヒル?!
と一気に脳裏に思いつく限りのニョロニョロが現れたものの、正体不明。

その不快な謎を解いてみましょう!!

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犬の足にニョロニョロが！？ミミズ、ヘビ、ヒル、なにこれ？
コウガイビルに毒性はある？ヒルは噛む？
犬がコウガイヒルを食べたらどうなる？
さいごに
1. 関連

犬の足にニョロニョロが！？ミミズ、ヘビ、ヒル、なにこれ？

可愛い愛犬の足からニョロニョロが現れたら、そりゃもう！飼い主さんはビックリしてしまいますよね！
しかも、当の愛犬は気づいていない…うーんちょっと待て…このニョロニョロの正体が分からないと、対処の仕様がないんだけど…と困ってしまいます。

まずは割り箸かなにかで刺激を与えてみたいけれど、もしもヒルだったとしたら刺激を与えた事で愛犬が噛まれて吸血されたら大変だし、ヘビだとしたら「何すんねん!!（怒）」ってこっちに飛んできても嫌だし…
そんな時はまずその姿をじっくり見てみましょう。

頭らしき部分が半月形になっていれば、間違いなく「コウガイビル」です。

写真のように黒いものだけでなく黄色っぽい個体もいます。

コウガイビルなら、ヒルみたいに血を吸う事はありませんし、ヘビみたいに噛んでくることもないのでご安心ください。
ただただ、気持ち悪いだけです(^^ゞ

「いぃやぁぁぁぁーーー!!」
って叫びながらサブいぼ満開の腕に手汗バンバン出ている手で割り箸持ってコウガイビル摘まんで愛犬から引き離す自分の姿が容易に想像できます…

コウガイビルに毒性はある？ヒルは噛む？

ニョロニョロの名前が分かりましたが、気になるのは名前の後ろについている2文字「ヒル」。
まて、ヒルなの?!ヒルの一種???

ヒルってついているけれど、ヒルではなく扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目コウガイビル亜目コウガイビル科コウガイビル属の一種で、ヒルとは身内でもなければ親戚でもありません。

ちなみにこちらがヤマビルで血を吸います。
大きさは2~3cmなのでコウガイビルと見間違うことはありません。

これが血を吸うとこうなります↓

ただ、あのテカテカヌメヌメしたボディにゆっくりゆっくり動く姿は気持ち悪いし、あのヌメヌメに何か毒とかありそうにもみえますよね。
ですが、コウガイビルには毒性はなく噛んだりしません。

コウガイビルが噛むのは、ご飯の時間だけ！
好物はナメクジ、ミミズ、カタツムリ…見た目がよく似ているニョロニョロ系が多い…だから私達人間やペットである犬や猫などはコウガイビルにかじられる事はないのでご安心ください♪

ただ、コウガイビルは自切に似た機能があるので、間違って犬が踏みつけたり飼い主が蹴飛ばそうとして地面に思いっきり擦ったりして身体が千切れた場合…自慢の再生能力で数日後にはコウガイビルが2匹誕生!!（キャー!!!）
そっと割り箸などでコウガイビルを摘まんで、湿気ていそうな場所に放してあげましょう…（自分の家の敷地外に！）

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犬がコウガイヒルを食べたらどうなる？

犬って、何でも食べますよね…食べたら命の危険があるものですら、躊躇せずに食べようとするから大変です!!
コウガイビルを犬から離してみたら、もうその存在が気になって気になって鼻でフンフン臭いを嗅いだかと思うとパクって食べる犬も実際に割といます(^^ゞ

そんなコウガイビル食べたりしたら、身体の中の臓器を食べられるんじゃ?!と不安になっちゃいますよね。
（不安の前にコウガイビルを食べた口で私の顔を舐めないで欲しい…）

面白い臨床研究を日本獣医臨床寄生虫学研究会　早崎峯夫さんが行ったんですが、コウガイビルが飼い犬の糞の中から出てきたという通報から臨床が行われました。
長い論文なので、短くまとめると…糞の中から出てきたのではなく糞のそばにコウガイビルが居た可能性の方が高いそうです。
臨床実験で糞の上にコウガイビルを置くと、逃げ惑っていたそうです(^^ゞ

また、コウガイビルを万が一にも犬が食べてしまった場合の臨床実験では、コウガイビルを食べた犬にこれといった症状は見当たらず食べる前と変わらず元気！
そして糞の中からもコウガイビルだったのかな？という残骸も見たらなかったそうです。
つまり、犬の胃液によってコウガイビルは消化されたという訳ですねー！（ちょっとコワい…）

ただ害があるとしたら、コウガイビルを食べた口で飼い主に甘えてくる愛犬の怖さぐらいでしょうか…